高音は出すのがつらいですよね。
出るか出ないか怖くてひやひやしてしまいます。
無理やり出して「苦しそうだなぁ」って人に思われたくないですよね。
私も今まで何度も色んなメソッドの高音の出し方を習ってきました。
喉の筋肉はみんな違うので、その人にとっての
「苦しくない自然な声」
が出せるのなら、それでいいと思います。
本当に歌って先生によって教え方って全然違いますよ(笑)
オペラが歌舞伎のような伝統芸能であるイタリアでも同じです。
では、どうすれば高音を自然な声で楽に出すことができるのでしょうか?
今日はその練習法を3つ書いていきます。
スポンサーリンク
この記事の目次★
高音を自然に出すための練習法その1. 高音を高くてつらい物だと考えない
いきなりの精神論ですみません(笑)
でも、とても大事なことです。
昨日の記事
でも書きましたが、自分の体の内側の筋肉がどうなっているかを知りましょう。
高音を出すとき、自分が難しいと思っている音が来るとき、
・無意識に力んでしまう
・肩があがる
・舌が持ち上がる
・顎が震える
・口の形がゆがむ
・顔が見るからに苦しそうになる
・顔が赤くなる
・首の血管が浮かび上がる
・瞬きの回数が多くなる
etc・・・
こんな具合に、人によって様々ですが、無意識の癖が出てきます。
自分の歌っている姿を見るのは少し恥ずかしいかもしれませんが、
鏡を見て練習してみましょう。
高音の時に自分の何が変化してしまうのかを知りましょう。
高音では声帯の張りもあがるので、低音や中音と全く同じではありません。
ですが、たいていの人は高音を大変なものと考えすぎなのです。
歌はスポーツです。
筋肉を使います。
完全に脱力をしてしまっては歌えません。
ただし、正しい筋肉を使えるようにしていくには、
精神的にも肉体的にも固まってしまっているものを取らなければなりません。
難しいですが・・・
鏡は非常に自分の癖を発見するのに役立ちますよ。
そして、その癖を見つけたら、自分の筋肉に自分で話かけてあげるのです。
はい、怪しいですね(笑)
「この高音では、この力みはいらない」
そうやって自分をだましていくことが、癖を取ることにつながります。
高音を「高い!」って思いすぎないようにしましょう。
まずは気楽に歌える部分と変えすぎないことが大事です。
高音を自然に出すための練習法その2. 軟口蓋を上げる
外咽頭の始点からすると、軟口蓋はそもそもそんなに上がらない物です。
「軟口蓋を上げなさい、口の奥を開きなさい」
といっても物理的にはそんなに変わりません。
昔習った先生で、喉の奥のビラビラしてる部分を全部持ち上げられる人はいました。
まぁ、世界ビックリ人間ですよね。
先生に口の中に棒を入れるレッスンをされました。
スプーンを入れてくる先生もいましたし、
舌を引っ張る先生もいました。
正直、レッスン受けたら気持ち悪くなります(汗)
そんなことしなくても良いと思います。
ですが、軟口蓋に意識を持っていくことは高音で役立ちます。
低音や中音を出しているままに高音へ行ってしまうと、いわゆる
「喉が上がった状態」
になってしまいます。
この喉を下げる、上げるも賛否両論ありますが・・・
喉が上がりすぎているのはどちらにしても良くないですよね。
喉が閉まって、きつくなってく苦しそうな声になってしまいます。
そこを助けてくれる意識が、軟口蓋です。
軟口蓋を高くし続けることを意識すると、喉は上がりません。
もちろん、「高音が来るぞ!」という力みをまず取ってからにしましょう。
高音は恐れずに、喉の状態は変えずに、軟口蓋だけを変えていけばいいのです。
咽頭は高音になると輪状甲状筋が活躍し始めます。
でも、これは自分ではコントロールできません。
脱力して喉の筋肉がちゃんと自発的に働ける環境を作ってあげましょう。
高音を自然に出すための練習法その3. お腹から声を出す
お腹から声を出す、というのもまた大きなくくりですね。
歌に支えや筋肉はいらない、という人もいます。
ですが、私はやっぱり必要だと思います。
喉が脱力しても声が出る原動力の源、それは息です。
この息を支えるためにお腹の支えが必要なのです。
実は、声帯は息が通るだけで音がでます。
ベルヌーイの定理と言います。
なので、無理に喉の力を入れたりしなくても、低音から高音までは出ます。
自然に、楽に、気楽に誰でも出せるのです。
それをするためには息がしっかり深く吸えて、支えられなければなりません。
高音が苦しい、という人こそ、まずはブレスを見直してみましょう。
高音の時に意気が止まっていないですか?
歌は全身運動なので、気持ちよく息を流していきましょう。
そうすることで、人が聞いても気持ちのいい高温が出せるのです。
高音を楽に自然に出すための練習法・まとめ
音は、息が声帯を通るだけで鳴ります。
なので、高音が出しにくいという人は、まずは力みを抜きましょう。
高音だからといって特別に何か変なことをしてしまっていないか探しましょう。
高音を歌う上で、呼吸が浅くなり喉が上がってくることを防ぎましょう。
そのために、軟口蓋を持ち上げてあげる意識を持つと、より綺麗な高音になります。
スポンサーリンク