歌の上手い下手を決める要素・・・
それは音程が大きな割合を占めています。
カラオケなどの精密採点でも、音程はとても大事ですよね。
音が外れていると、声が良かろうがとても下手に聞こえてしまいます。
それでは、音程が合わない、いわゆる音痴な場合はどうやって克服していけばいいのでしょうか?
今日は音程についてを深く考えていきましょう。
スポンサーリンク
この記事の目次★
音痴には二種類ある
音痴、といわれる人には
・音がまったく再現できない人
・発声の問題で正しい音がわかっていても出せない人
と二種類いると思います。
私も後者の音痴でした。
某音楽教室に子ども時代から通っていたおかげで絶対音感ではあります。
ですが、歌になると音程が安定しません・・・
前者にしろ、後者にしろ、音程が定まらないと
簡単に人はその人の長所を消して下手だとみなします。
人の歌の優劣を決める時、音程が合ってないか合っているかは簡単にジャッジできます。
悲しいかな、本当にそうです。
イタリアというオペラという歌唱法が伝統芸能である国は、厳しいです。
音程が良い、全部の音域が均等な声で歌える・・・
ここがクリアしていないと、もう
「下手」
と判断されてその先に聞いてくれなくなるのです。
それでは、その音程とはどうすれば正確になるのでしょうか。
音痴を克服できるのでしょうか。
音痴を克服する方法1. 録音して練習してみる
私のイタリアの師匠は録音させるのが嫌いな人です。
録音してしまうと
・集中してレッスンが聞かなくなる
・録音で綺麗でも、実際の音の響きが違う
と言った点から、私には録音するなと言っていました。
これも一理あるのですが、やはり、音痴を克服したい時には録音は使えます。
人は骨伝導によって音を聞きます。
なので、他人に聞こえている音と、自分に聞こえている音は大きく違います。
音痴の人がバケツをかぶって歌う時や、耳を塞いで歌うと音程が良くなるケースがあります。
音痴を克服するには、自分の外に出ている音をチューニングする必要があります。
なんだかややっこしいですよね。
自分の中では音がちゃんとしていると思っていても、
外に出ている音はめちゃくちゃ・・・
ということもあるのです。
そんな時に役立つのが録音です。
録音することで、自分の歌を客観的に聞くことができるのです。
「自分の声を録音なんてしたくない」「恥ずかしい」
と思う人もいるかもしれません。
ですが、録音に頼り切ってもダメですが、客観視はとても大事なことです。
録音をすることで、自分の音程とのずれを客観的に感じてみましょう。
音痴を克服するには、自分が音痴であると認めることです。
なので、録音機を使った練習方法はオススメです。
音痴を克服する方法2. 音の幅を考えてみる
「音程の幅がわからない」という人にオススメな練習方法です。
音を縦に書き出してみましょう。
ド
シ
ラ♯
ラ
ソ♯
ソ
ファ♯
ファ
ミ
レ♯
レ
ド♯
ド
・・・こんな感じです。
もちろん、歌う曲によって音域を足したりしても良いです。
縦に音をカタカナで書いたものを用意したら、それを壁に貼りましょう。
続いて、楽譜の譜面を用意しましょう。
ドレミがわからない人は、あらかじめカタカナで振っておいて用意してください。
自分が一音歌うごとに指でその音をさしてみてください。
初めは苦労するかもしれませんが、音痴の人は音の幅がかなりあいまいです。
この練習をすることで、視覚的に音の幅をとらえる練習をしましょう。
つまり、相対音感を鍛えることができます。
音を聞いただけで何の音かを判断する力を絶対音感と言います。
こちらは生まれつき耳が良い人や、子供の時から音楽をやっている人に多いです。
ですが、音と音の距離間を感じる相対音感は、何歳でも鍛えることができます。
自分が音痴だと自覚があるのならチャンスです!
音の高さを適当にあいまいにしないで、
「あ、これくらい幅があるんだ!」
と、指先確認していきましょう。
音の高さを認識することが、音痴克服の第一歩です。
スポンサーリンク
音痴を克服する方法3. 音程と発声の関係を見直す
音がちゃんとわかっているのに音が発声的な問題で定まらない・・・
長い音を歌っている時に音がずり上がったり下がったりしてしまう・・・
そうなってしまうと、客観的には
「音痴な人」
となってしまうんですよね。
そんな人は、音の幅を良い発声で歌えるようにしましょう。
良い発声、と一言で言ってしまうのは簡単ですが、難しいですよね。
もちろん喉が開いていて
声をブロックしていなくって
など、いろいろありますが・・・
音程に関しては、幅を音の幅をいかに歌えるかが大事です。
良い音程を取るために
・力んでしまう
・息が苦しくなる
・声の声量が変わる、音色が悪くなる
等が自分の意図していないところで起こってしまっている場合、
音の幅を良い発声のまま変えずに歌う練習をしましょう。
イタリアでは「ヴァッカイ」という教材がメジャーです。
ペトルッチの無料ライブラリーでダウンロードすることができます。
私も日本で存在は知っていましたが、あんまりちゃんとやっていませんでした。
この教材はなかなか良くて、単純な曲で音程の幅を取る練習をしてくれます。
歌詞はイタリア語なのですが、いまいち意味不明です・・・(笑)
いわゆる練習曲なので。
ヴァッカイで音程をちゃんと取る練習をすると、驚くほど歌が簡単になります。
ぜひ、ボイトレの一環として挑戦してもらいたいなと思います。
音程の幅を良い声のまま変えないで歌えるようになることで、安定してきます。
音痴を克服する方法・まとめ
音が安定しない、音痴な人は、まず客観的に分析するために録音をしましょう。
自分が正しい音を歌っていると思い込んでいても、
「実は音がズレている」
ということに気が付きます。
音の幅を明確にするために、音を縦書きで表を作ってみましょう。
壁に貼り付けて指をさして、音と音の幅をきっちり認識していきましょう。
相対音感は誰でも鍛えられるので、あいまいにしないことが大切です。
音がちゃんと認識していても、音痴になってしまっている人は、発声を見直しましょう。
音と音の幅を取る練習をしてみて、自分の喉や声が変わってしまわないようにしましょう。
私もとても音痴になりやすいタイプですし、かなり気を付けています。
脱・音痴のために頑張っていきましょう!
スポンサーリンク