中音域を歌うのに欠かせない、ミックスボイス・・・
その名前の通り、地声と裏声を混ぜた発声法です。
ですが、これはどうやって練習すればいいのでしょう?
今日はミックスボイスで歌うことについてを考えてみます!
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この記事の目次★
そもそもミックスボイスってどういう仕組みなの?
声は、声帯の間を息が通り、振動によって起こります。
声帯には、筋肉の部分と粘膜の部分があります。
地声は声帯の筋肉と粘膜部分の両方の振動、
裏声は粘膜部分のみの振動です。
ミックスボイスは、この両方の声の音色の中間地点を出すことです。
・・・まぁ、言うだけなら簡単ですが、これが難しいですよね。
私も何年も裏声しかだせなくて苦労しました。
そんな苦労した経験から、どう練習すればいいのかをご紹介します。
ミックスボイスで歌うための練習方法1・喉の力を緩め、色んな声の出し方をする
私もですが、裏声しか出せない人は喉が硬い可能性があります。
あくまで可能性ですが!
喉は二対の筋肉によって支えられて浮いている話を昨日の記事でしましたが、
喉が奥に入ってしまっていたり、筋肉が硬くなっていると運動効率が悪くなります。
それによって色んな声を出すことができなくなってしまうのです。
喉に力を入れないで歌えるようにしてみましょう。
完全な脱力をしてしまうともちろん歌うこともできなくなってしまいます。
ですが、硬めて力んでしまっている状態では何もできなくなってしまいます。
まずは喉に力を入れないで、お腹や息を使って歌えるようにしてみましょう。
こちらの記事も参考にしてみてください。
そして、喉を緩めて色んな声の出し方をして感覚を身に着けてみましょう。
自分が普段歌わないジャンルの歌を歌ってみるのもありです。
ミックスボイスが出せない人は、一つは喉が硬いということもありますが、
もう一つは喉の筋肉の運動可動パターンが少ないということもあります。
喉は感覚が抜け落ちてしまっている随意筋なので自分で、操作することはできませんが、
日々の発声で喉の筋肉を育てていくことはできます。
喉の筋肉は小さいので、いい意味でも悪い意味でも簡単に癖は付きやすいです。
すぐにはできなくても、色々試してみましょう!
ミックスボイスを出すための練習法2・息を流して歌うようにする
逆に、裏声を出せなくて地声しか出せない、という人もいますね。
本当のしゃぺり声のまま歌ってしまっている人は、息の流れを感じていますか?
声は、声帯の間を息が通る振動だけで音になります。
息が送られ続けると、歌になります。
飛行機が飛ぶのと同じ、ベルヌーイの定理です。
声帯や喉を押さえつけてしまっている可能性があります。
まずは声を出す時に、息で声を出せるようにしてみましょう。
※補足 声帯の粘膜の問題で、訓練しても地声しか出せない状態になっている人もいます。
會田先生の喉ニュースで紹介されていますので、参照してください。
裏声しかだせない派の人も同じです。
喉に不必要な力が抜けて、息が自在にコントロールできるようになれば、
もっといろんな声が出せるようになります。
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ミックスボイスを出すための練習法3・耳で出た音を聞く
ミックスボイスはなぜ必要なのでしょう。
ミックスボイスが使えることで、下から上までの声が均等に聞こえるようになります。
安定した歌は、より人にメッセージや表現をダイレクトに伝えますよね!
喉に力みがなくなり、息が流れたら、いよいよあなたにとっての真ん中の声作りです!
声は、自分の中で聞こえる声は骨伝導によるものなので、人に聞こえる声と異なります。
部屋で練習するときに、自分に跳ね返ってくる声を参考にしましょう。
ボイストレーニングに通っている人は、先生に良いと言われた声を
高い音から低い音にもそのまま使えるようにしてみてください。
高音は軟口蓋を上げた方が良いとか、
低音は高音より振動数が少ないので緩みやすいので、支えた方が良いとか、
全部の音域を全く同じ体の状態で歌うことは不可能です。
ですが、喉の状態やポジション、息を使い続けるということに関しては
すべての音域を声を痩せたり違う音色になったりすることなく出すことができます。
ぜひ、このミックスボイスで音域を自在に行き来できるようにしてみてください!
ミックスボイスを出すための練習法・まとめ
ミックスボイスを出すためには、喉の運動が十分に発揮されなければなりません。
喉を閉めたり固めたりしないようにしましょう。
色んな声の出し方をしてみて、喉の筋肉の可動性を上げましょう。
具体的には他のジャンルの歌を歌ってみるのもありです。
ボイストレーニングに習っている人は、講師に言われたことは失敗を恐れずに
思い切ってやってみましょう。
喉の筋肉は色んな動きを覚えさせることで、可能性が広がります。
また、声帯を押さえつけすぎてしまっている人は息を流すようにしましょう。
息が流れ始めたら、自然と共鳴腔に共鳴し、ミックスボイスになることができます。
ミックスボイスは、すべての音域が中間の声で均等に歌えることが目的です。
自分の良い声を見つけたら、その良い声を出せる音域を広げていくようにしましょう。
そのためには、自分の耳に聞こえてくる音ではなく、
外から跳ね返ってくる音を聞くのが効果的です。
・・・と、色々書きましたが、本当にミックスボイスで上から下まで歌うって
基本ではありますけど難しいですよね。
私もイタリアに留学した時、
「これができないと商品にならない」
ととある先生に言われました。
それはそうですよね。
上の声は裏声、下の声は地声、真ん中の声はスカスカ・・・
な状態でした。
オペラ=裏声
というイメージが強いですが、実はミックスボイスなんだと思います。
やっぱり上から下までミックスボイスで安定した声が出ている人の歌は、
安心して聞けますし、上手いなぁって思いますよね。
楽しみながら頑張っていきましょう!
私も頑張りますっ!
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