日本で、割と声楽やボイストレーニングの人ならやるコンコーネ50番の一番、
そしてイタリアでメジャーな発声練習教材であるヴァッカイの一番。
両方ともいきなりスケール練習から始まります。
スケールをちゃんと支えて歌おうとすると、実はかなり難しいです。
ですが、スケールを確実に歌えるようにすることが、歌唱力アップにつながります。
ぜひ、スケールの練習に取り組んでいただきたいので、コツをご紹介します。
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この記事の目次★
スケールを練習するときのコツ1・とにかく声を支えて息を送り続け、音程も正確にする
いきなり無理難題を言います。
スケール練習とは、
ドレミファロンドレドシラソファミレドー
と音の階段を上って下りてくることですね。
その感、
しっかりお腹で声を支えて、息を流し、なおかつ音程も正確に歌ってください。
・・・はい、無理難題ですよね(笑)
ですが、歌は筋肉や息のバランスが命です。
どれか一つずつを順番にできるようにしていこう、としてもダメなのです。
一つずつを直す方が簡単に思えるかもしれません。
私もイタリアの先生にレッスンの度に全部が完璧にできないと怒られてきました。
部分点や三角はもらえません。
前にも書きましたが、歌はまるで自転車に乗って片手にお皿を乗せ、
さらにお皿の上で棒をまわしているような状態です。
歌は一度にたくさんのことに意識をめぐらして、一度にできるようにしていく作業です。
スケールを歌えるようにするのは難しいのですが、
全体のバランスを考えるようにして練習してください。
スケールを練習するときのコツ2・軟口蓋を常に上げ続ける
全体のバランスに意識をめぐらせることが大前提ですが、
スケールの上の音がでない!
とお悩みの方は、軟口蓋を上げ続けてみましょう。
こちらの記事も参考にしてみてください。
そうしても高音や自分にとって出しにくい音域になるにつれ、
喉を力ませて閉めてしまったり、舌や肩に力が入ってきたりするものです。
軟口蓋も狭まり、息の流れも少なくなって喉声になってしまいます。
そのような余分な力を抜いて、でも喉が持ち上がってこないようにしましょう。
そのために一音ごとに軟口蓋を上げ続ける意識を持つことで、楽になりますよ。
スケールを練習するときのコツ3・下降してくるときこそ、しっかり支える
緊張する高い音が出ると安心して、下ってくる時がいい加減になってしまっていませんか?
スケールで下降する時こそ、支えなければいけません。
下りてくるだけなので一見楽には思えますが、最後まで支えましょう。
声帯は、高音を発声する時は引っ張る力が強く、振動数も多いです。
そして、下って低音になっていくと引っ張る力が弱まり、振動数が少なくなります。
なので、高音を出してから下ってくる時はコントロールを失いやすいのです。
人間の心理的、生理的にもそれは普通なのですが、歌のメロディーを上手く歌うには、
やっぱりちゃんと音が下りてくる時も意識して支えてられないといけませんね。
その感覚をつかむために、スケールを
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド
と、スタッカートで練習してみてください。
全部の音に支え入れ直し、息を送りなおすように意識しましょう。
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スケールを練習するときのコツ・まとめ
スケールをまるで楽器のようにきれいに歌うのはとても難しいのですが、
発声練習としては初心者の人から上級者の人まで取り入れてほしいです。
なぜなら、この難しい発声練習方法によって
すべての注意点を一度にバランスよくやる
ということを探すきっかけになることです。
なかなか見つからないかもしれませんが、部分的に治すよりも
息と支えのバランスを一度に見つけることの方が実は簡単なのです。
スケールで上に上がっていくのがつらいとい人は、余計な力を抜いて
一音ごとに軟口蓋を開け続けるように意識をしましょう。
息の通り道を一定に保ってあげることで、歌いやすくなります。
逆に、スケールで下りてくる時は、緊張がゆるみやすいので、
きちんとコントロールするように心がけましょう。
スタッカートで分けて練習して、感覚を探してみましょう。
私も練習が苦手で嫌なのですが、これによって支えの感覚は実は見つかりやすいです。
ちょうどいいバランスを見つけると、スケールの上り下りが楽になります!
私は最初は筋力不足でスケールの下りを支え続けるのが本当につらかったです。
ですが、歌は筋肉、毎日無理なくしっかり筋肉の意識を育てていくことで、必ず結果はつきます。
こちらの記事でも歌の練習で考えることを書いています。
スケールを身に着けて、もっと歌を自在に楽しくしましょう!
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