横隔膜ってどこにあるか正確にご存知でしょうか。
横隔膜はひっくり返したお玉の形をしています。
ヒントは、横隔膜は肺の下についています。
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横隔膜の位置の正解は・・・息が入るのはここまで!
正解を発表します。
黄緑の線が横隔膜の位置です。
横隔膜の位置は、肺の下、あばら骨の一番下ら辺についています。
そう、横隔膜って意外と上の方なんです。
横隔膜で支えて、横隔膜を下げて・・・
と言いますが、このあたりでわずかに動いているだけなのです。
え、じゃあ腹式呼吸って何?!
って思うかもしれません。
腹式呼吸は実はお腹に息が入る呼吸ではありません。
胸式呼吸が普段の活動の浅い呼吸だとすると、
腹式呼吸はリラックスしている時の深い呼吸だと言います。
歌で長いフレーズを歌うためには良いブレス、長い息が必須ですが・・・
リラックスした状態で、
日常生活よりも深い息で、
横隔膜で息を支えるためにお腹の筋肉も使った呼吸。
というものです。
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なぜ講師によって腹式呼吸の練習の仕方が違うの?
この腹式呼吸についてもボイトレ講師によって教え方が十人十色です。
ある人は、どこにも力を入れないで息を吸って良いと言います。
これも正解です。
自然にリラックスした状態にさせようとしています。
お腹を膨らませないで、肋間筋を広げるように息を入れなさいという人もいます。
時に腹式呼吸否定派の意見ですが、これもまた正解です。
肺に息が入ると、わずかにあばら骨は広がります。
息は肺より下、絵で示した位置より物理的に低く入らないのですから。
またある人は、お腹の筋肉を使って吸うようにという人もいます。
これが大多数だと思いますが、その力の入れ方も色んな種類があります。
オペラが伝統芸能の国、イタリアですら何通りも違います。
横隔膜を広げてそれを戻らないように歌うという人もいれば、
スタッカートをお腹で切る時のようなバウンディングを常に感じて歌うパターンもあります。
私は今の先生がそのスタッカートというか、常にお腹には圧をテンションを掛けていく
タイプのメソッドなので、最初のうちは筋肉が足りなくて全然歌えませんでした。
というか、レッスンにいくとレッスン中もくたくたになってしまいました。
少しでも歌を上手くなれるように筋肉を育てることばかり考えて、
毎日ツナ缶を食べるというのを1か月以上自発的にやってみたので少しはばてなくなりましたが。
それでも、レッスンで自分の筋力以上のパフォーマンスをしようとすると、
あとから肋骨下の当たりが筋肉痛になります・・・
私の先生は、レッスンをジムだと言うこともあるくらいやや体育会系ですが(笑)
腹式呼吸、そして息を吸うこと一つにしてもたくさんのメソッドがありますが、
化学的に共通することは、横隔膜の位置は肋骨の下、息はお腹には入らない、ということです。
このボディマッピングが正確にあるだけでも、ボイトレ講師の言っていることがより、
具体的にイメージできるようになります。
長くなったので、腹式呼吸の具体的な練習方法についてはまた明日書きます。
以上、夜中の3時のイタリアからでしたっ・・・おやすみなさい!
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